By   2016年2月17日

■ 依頼を断る営業

昔の話です。

消費税の丸め処理(小数点以下の四捨五入・切り捨て・切り上げ)は、各社まちまちで、商品単位(つまり内税)、納品書単位、請求書単位などがあります。

請求するときは、相手の丸め処理に合わせるのですが、経理処理をするときに明細毎に違う仕訳になることがあり、経理では明細単位の消費税が必要になるわけです。この場合、経理での消費税と、請求・入金の消費税の合計が合わないことになります。

企業間取引で円単位の取引は少ないため通常はあまり起きないのですが、私が経験したのは運送会社で、燃料費(ガソリン・軽油)で起きていました。
しかし、誤差は小さく

対象となる明細行数 × 1円 > 誤差

となり、その会社では、最大でも月に数百円の誤差です。

そのような相談を、開発経験のある営業と一緒にお話を伺ったのですが、営業は必至で断ろうとしていました。

「誤差が出ることは分かっている」
「数百円の誤差は、誤差として税務署も文句は言わない」
「数百円の誤差を合わせるシステムを作るのは勿体ない」

というのが営業の言い分です。

お客様(経理担当)は、

「誤差なのか、ミスなのか区別する必要がある」
「結果的に、毎月、ミスでないか検証し、誤差を明細に配賦している」
「このための残業は馬鹿にならない」

という平行線です。

私は、件の営業の下請けの立場で、保守も請け負っていたので……。LANに繋がるノートPCを持って会議に出ていましたから、その場で直してしまいました。

開発経験のある営業は、ざっくりと半人月~1人月と見たようです。

私は、30分でできる。サービスしてあげたら、経理の人が喜んでテストしてくれるし、恩を売っておく方が後々有利。
と考え、揉めている間に直してしまったのでした。

■ 半人月~1人月と30分の違い

依頼を断ろうとする営業に悪意があるわけではないのです。

SI企業のルール通りに「消費税の誤差配賦」などを受けてしまうと、半人月ぐらいは掛かってしまいますし、パフォーマンスも大変遅いものが出来上がってきます。

それを30分でできるスキルがある技術者はSI企業はいません。

残念なことに、SI企業の技術者は、SI企業の常識が邪魔をしてそのスキルは習得できないのです。

しかし、弊社の経験で、「未経験の人であれば数週間で覚えられる」と言うことが分かりました。

半人月~1人月が30分というのは極端な例ですが、あなたが30分でできるスキルを身に付ければ、スキルを付ければ、今まで、SI企業に「何倍もの費用を支払い、何倍も遅いものを使わされてきた」ということが理解できるでしょう。

SI企業に依頼する必要はなくなります。

つまり、内製化することが十分に可能になるわけです。

費用の削減だけでなく、ビジネスのスピードアップにも繋がります。

是非、一度、ご検討ください。

 

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